組織の中での自己評価

職場の後輩に半期毎に行われる面接の自己評価の書き方について相談された。

「自己評価」なのだから、「自分が思った評価で良いのでは?」とは思いながらも、実際にはそれほど単純ではない。

根本的に何のために面接を行うのか、面接によりどのような評価を行うのかを考えておく必要があると思う。

前提
・ボーナスの査定に使う
・当期の成果について、本人と上司の認識を合わせる

面接資料の方針
・会社への貢献について記載する。
・定量的な評価および定性的な評価を記載する。
・期首に立てた目標に対する評価(部内目標、自己目標)を記載する。

簡単にはこんな感じなのだろうか。
このような面接はどこの会社でも同じように行われていてるのではないかと思う。(各社に色があり、単純に比較は難しいですが。)基本的に仕事の範疇であり、会社が求めている事を達成したかどうかで評価する事が本筋だと思う。しかし、会社が下した判断(上司が下した判断)だけで査定された場合、社員から「こちらの言い分を聞いていない」という不満がでる可能性があるので面接は行われると考えている。

後輩に対して「会社の立場になって書く、上司の立場になって書く、自分の立場になって書く」というアドバイスをした。面接するのは上司であるため上司との関係性に左右されるのは仕方ないとして、「面接の資料=自己評価」を自分の立場で書いてしまっては、全く意味がない。それは自己満足でしかない。後輩は「今期は会社に貢献できなかったから、自己評価は低い。」と言うので、給料を貰って働いているのだから、何かしら貢献した事があるだろうと諭した。

組織の中で客観的に自分を評価するというのは難しい。
今回の場合は「査定」というプロセスの一部である事を受け入れ「自己評価」をする必要があるのだろうと思う。


※会社への貢献度が低い人ほど、自己評価は高いのは皮肉な事ですよね。