それを言う権利

あなたに何の権利があるんですか?

こんな言葉を言われてしまった。
何の事は無い、たわいのない会話の中で相手の癇に触ってしまっただけなんだ。そう、それだけなのだけど、なぜか心に刺さってしまった。


「自分が立場をわきまえていない事」を思い知らされた気がしたからじゃないかな。


気の置けない関係と言うのはあると思う。自分はあまり得意では無いものの、バカな事やひどい事を言っても笑って流せる関係…分かり合った距離感。仲の良い相手なら許せても、そうじゃない相手だと、許せない事がある。それが自然だと思う。


それを言う権利があるのか。


いちいち権利なんて考えない。相手がどう思うか、勝手に判断している。そもそも、自分が発言する事に対しては自分の権利だから何を言おうとも問題は無いはずなのだが、人を傷つける事を言うと問題になる。


考え過ぎは良くない。でも考えないのでは困る。
自分が思う事は、不可侵で絶対的な自分の権利。それを発する時に他者と権利のせめぎ合いが生まれる。お互いの権利を侵害しないように言葉を選ぶ必要がある。


自分以外に誰かに何かする権利なんてほとんどないんだよね。それでも、相手を想って放つ言葉が相手の力に変わってくれるといいなと思う。それが厳しい事であっても、不快な事であっても。

伝える形がメールでも、ラインでも。電話でも…
相手を想っている事が伝わるならいいな。