上を向いて歩こう

有名な歌の歌詞の話ではありませんが、「上を向いて歩いた方がいいな」と思ったのです。

電車の中はもちろん、外を歩いていても、スマホの画面を見てる人が多い事。どうせ前を見ないなら、上を向いて歩いたらどうかなと。

画面を凝視しながら、耳にはイヤフォン…周りの世界に影響されず自分の時間が確保できる。時間が足りない人に取っては、移動時間はもったいないし、自分の事に使いたい。

勉強するも良し。
音楽を楽しむも良し。
ゲームするのも良し。

間違ってはいないと思う。大切な時間なのだから。充実した時間になるかも知れない。

でも、何か違う気がする。

いつもじゃ無くて良いけど、たまには上を向いて歩いた方がいいんじゃないかな。

いつも変わらないと思っている風景の中に変化を探したり、街行く人の表情を感じてみたり。話し声や笑い声、車のエンジン音や工事の騒音まで…

何か心が動くんじゃないだろうか。

自分が使える時間や空間に、あえて嫌な物を入れる人も少ないと思う。極端に言うならば、自分の世界に閉じこもってしまう。自分以外の世界は不要になってしまう。

上を向いて歩いたら、自然と自分以外の世界と関わる必要が出てくる。見えるもの、聞こえるもの…全部無視して、自分の思い通りに変える事なんてできないから。

上を向いて歩いた方が、下を向いて歩いていた時よりも、幸せに近づくような気がする。誰かの笑顔が自分を幸せにしてくれるかも知れない。自分の笑顔が他の人を笑顔にするかも知れない。

もしかしたら、心を痛める事もあるかも知れない。不快になるかも知れない。
でも、心の栄養になってくれる。考える力を養ってくれる。

たまには、上を向いて歩いてみよう。
外の世界は画面の中よりも、きっと自分の心を動かすから。