雨にうたれて

ちょっとした行き違いから、あの人を傷つけてしまった。最近、なぜか続いている。


人の心をありのままを受け入れるのは本当に難しい。自分の気持ちも分かって欲しいから。お互いに気持ちが分かるなんて思っても仕方ない。寄り添う事ができるだけ。


その日の帰り道。急に雨が降ってきたのだが、傘をささずに歩いてみた。雨を感じてみようと言えば大袈裟ではあるが…


あるがままを受け入れる。雨が降っている事に逆らわず、雨に打たれてみる。髪が濡れ、顔が濡れ、服が濡れ…気持ちの良いものではない。

しかし、不思議な事に、慣れてしまえば、それ程不快ではなくなる。少し雨を受け入れる事ができたのかなと思う。

暖かい季節で良かった。


雨に打たれる事を怖がって、傘を探していたのだろうか。これから大雨の予感がする。でも、雨に打たれてみよう。結果的に風邪を引いてしまうかも知れないけど。

あの人は、とても大事な人だから。