普通の事

普通に考えたら…
一般的に考えたら…
常識的に考えて…

世の中には、「普通」とか、当たり前と言われる共通認識であふれてる。
でも、「普通」が無いと生活するのに支障がでる。トイレで用をたすのも、服を着ることも、街を歩くのも、お金を払って物を買うことも。何のために生きるのかも。

他者と生きるためには、必要な事なんだよね。
完全に独りで生きられるなら、「普通」なんていらないかも知れない。でも、獲物を狩る動物さえ、本能的に「普通」を使ってる。いつも、こうやれば食事にありつけるって。

低い次元の「普通」も、いろいろな違いがあるのに、何故か普通であることが望まれる。
普通に学校を出て、就職して、結婚して、子供を生んで…

普通なんて意味ないのに、なんで普通を選ぶのか、誰かに聞かれた時に普通の答えをしてしまうのか。

考えてみると、自分だけ失敗したくない、自分だけ仲間外れになりたくない…そんな気持ちじゃないかな。

相談を受けても、無難な回答しか出来ない。
相手から、おまえを信じたせいで、酷い人生になったと言われたくないから。普通じゃない事を考えてる奴じゃないと思われたくないから…じゃないかな。

考えすぎなのかも知れない。

共に生きる位の覚悟がなければ、真摯に相談に答えるなんて、出来ないのかも知れないと思う。本当に大切な人に対してなら、なおさら。

相談する側も、普通を求めてる事は多い。結果は見えている相談。背中を押して欲しい相談。「普通」を求めてる。それには、普通で返してあげないといけない。


「普通」に縛られて生きるのが難しいと言う人がいた。何故、皆は「普通」に自分の人生を決めれるのかと。

この人の事を本当に面白いと思った。と、同時に、真剣に人生を考える事こそが、「本当の普通」なんだと思った。生きるには、とっても無器用かも知れ無い。でも、人生を大事にする、愛すべき人だと思いました。